ここでは男性の更年期ロスを主に紹介します。
①休職・離職
うつ症状や不安症状による精神的な理由であり、男性更年期症状では集計されていませんが、
2022年は、男性だけでも約11万人が離職しています。
休職は、厚生労働省の労働安全衛生調査(2020年・実態調査)によると、過去1年間にメンタルヘルス不調を理由に連続1ヵ月以上休業した労働者又は退職した労働者がいた事業所割合は、平均で9.2%です。※女性、全年代含む
メンタルヘルスに力入れる企業が近年増えてきていますが、まだまだ体制が整っていない企業が多くあります。
②家庭内不穏
更年期に入ると、人と距離をとりがちになったり、会話する気力が失われたりします。
またイライラしやすくなり、家庭内で家族に暴言を繰り返すや暴力を振るうケースが見られます。
休職や離職により収入源により家族が将来的不安や経済的不安を抱え、離婚や別居に至ることもあります。
③公共トラブル
電車内や公共の場所で暴力振るったり、暴言を吐いたり、性犯罪を起こしたり、逮捕される中高年をよくテレビやネットのニュースで見かけるのでないでしょうか?イライラも原因ですが、更年期になると不誠実や不親切・ずるいと周りを気遣う余裕がなくなる人がいます。
「精神的に疲れている」とされていますが、更年期症状に似ている部分が多くあります。
④中高年ひきこもり
離職すると次第に社会から遠ざかります。更年期を改善する大きなポイントに”人との触れ合い”が必要です。ひきこもると人との触れ合いがなくなってしまい、症状が悪化し、悪化によりさらに人との会話や接触が減るという悪循環に陥ります。
近年では、40代以上のひきこもり者数は、約61万人とされ、40代でも約7万人はいるとされています。
全てが精神的なものか、男性更年期かは特定できていませんが、上記の理由でひきこもりから更年期症状が出やすいと言えます。
⑤自死
ひきこもりによる社会的な離脱から孤立感を深め、症状への辛さや苦しみに加えて経済的将来的に先が見えなくなり、精神的に弱い状態から衝動的行動を起こしてしまう人がいます。
統計や調査は行われていない為、更年期を起因とする自死実数は把握できていません。